知っておきたい居酒屋でのマナー

居酒屋の利用が多いのはビジネスパーソン

今や女性も男性と同様に総合職としてバリバリ働くようになり、管理職になることも珍しくない時代です。
そんなビジネスパーソンが、職場の親睦会や歓送迎会などでよく使う飲食店といえば居酒屋です。
居酒屋というと、肩ひじ張らずに食事ができる場所というイメージがありますが、それも誰と一緒に行くかによって変わってきます。
ビジネスパーソンが利用するとなると、そこには時に立場による上下関係があるでしょう。
同僚となら気にする必要はありませんが、上司が一緒となると、座る席ひとつとっても気をつけないと、思わぬところで評価を下げてしまうことになりかねません。
席にはかならず上座と下座があり、目上の人や年上の人、あるいは地位の高い人から順に上座に座っていきます。
上座がどこかを見分ける一番の特徴は、出入り口からもっとも遠いところと覚えておくといいでしょう。
そのため、上司に対してどうぞ奥へと促すことで、上司の方が上座を勧めてくれたと解釈してくれます。
具体的にどこの席と指し示すのではなく、上司を奥へ促せば、上司たちの間でまた上座に座る人は誰かを決め、順に席についてくれるはずです。

利用の際のマナーで大事なこと

ビジネスパーソンの場合、誰がどこに座るかをスムーズにすることによって、着席までの時間が短縮でき、お店にとっては助かります。
入ってきてから、やれ誰がどこに座ると侃侃諤諤やっていると、お店の人にとっては迷惑この上なしです。
これは、人数が多くなるほど起こりやすくなりますので、上司を先に入らせ、自然に上座へ進むようにするのもいい方法です。
気の置けない仲間同士なら、三々五々、適宜座っていくでしょうから、着席に時間を取るということはほとんどないと考えられます。
その一方で、注文を取りに来た店員に、それぞれが俺はビール、私はカクテル、こっちは日本酒といった具合に口々にオーダーすることがあります。
昨今、注文はほとんど機械ですることが多く、書くよりも早くなってはいるものの、間違わないように選ぶ必要がありますので、スタッフの作業を見ながら、適度に間隔をあけて注文するのがマナーです。
できればあらかじめ注文を取りまとめておき、ビールがいくつ、日本酒が何本といった具合にオーダーすると喜ばれます。
たとえ店員でも相手を思いやるという気持ちを持ってオーダーすることは、居酒屋でというよりは大人としてのマナーです。

食べられるだけ注文をする

大勢で行くと、食べられない人がいると困るからつい多めに頼んでしまうということがあります。
その気持ちはわかりますが、結果的に食べきれない、飲みきれないものが大量に残ったテーブルは、非常に見苦しいものです。
食べきれる分だけを頼み、残さないことも、居酒屋で求められるマナーと心得ましょう。