昔の居酒屋といえばこんな感じ
昔の居酒屋、といえば、赤提灯的な店が連想されます。
仕事帰りの男性社員、主におじ様系がわいわいガヤガヤ込み合った忙しい店内で、その日会社であった出来事を同僚と離したり、檄を飛ばしたりする場所、というのが一般的なコンセプトでした。
店内のレイアウトも特にこだわりがなく、清潔でさえあればOKというのが必須項目で、後は特にハイスペックを求めるお客様もそう多くはなかったはずです。
店内で出すお料理も特にオリジナリティ溢れる創作メニューなどを出す必要もなく、定番のお刺身や焼き魚、枝豆やお豆腐、といった質素なもので充分であったのが昔の居酒屋です。
居酒屋はとりあえず話ができて、おなかが満たせて、お酒が飲めればいい、というのが必須項目で、特にファンシーさは求められていませんでした。
やがて居酒屋は変わってきました
しかし、バブル以降、居酒屋はどんどんと変遷していきました。
男性社員だけでなく、女性社員も居酒屋に訪れるようになり、雰囲気もおじさんぽい店舗作りでは女性客の集客が難しいと見込んだ各居酒屋は、女性にも好まれるように白木の机やオシャレなお皿、少し照明を落として雰囲気のある店内にしてみたり、音楽を流してレストラン風にしてみたりとアンビアンスの点で改善を行ってきました。
勿論メニューもお徳感のあるものから女性が好むようなヘルシーなメニューや少々凝った鍋物やイタリアン風なメニューが追加されてきたのは言うまでもありません。
もはや居酒屋はおじ様の社交の場からカップルのデートの場、女性同士が軽く飲む場所に変わってきたわけです。
更なる進化で変わる居酒屋の雰囲気
そしてさらに今居酒屋の雰囲気はどんどん進化を遂げています。
というのもカップルや女性客から、いまや家族連れにシフトしているからです。
少人数家族が少しだけ食事をするのに最適、ということもありご高齢の方が訪れたり、ご主人が出張中のママさんが、ママ友と子供でお食事会をしたり、と用途が広がってきました。
その為、店内を少し明るくしてファミレスの様な雰囲気をかもし出しているお店も多々見受けられます。
一方でターゲットを大人に絞っている居酒屋では創作料理で独創性を出したり、店内の雰囲気をバー風にしたり、流行の個室風にして集客を狙っているお店もあります。
居酒屋は日本ならではの飲食店ですが、時代と共にその雰囲気はどんどんと変遷し、進化を遂げています。
これから外国人などが多く訪れるオリンピックを前に、更なる進化を続けていく事は言うまでもありません。
上品で落ち着いた雰囲気の居酒屋